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初任給だけで就職先の賃金水準を判断しては危険です


就職活動で志望先を決める際、企業側の待遇面を判断する指標として
初任給をチェックしない方はいないと思います。
しかし、この初任給のみで企業の雇用条件、採用条件を判断することで
就職後の待遇を判断することは非常に危険だと知っていましたか?
実質的な雇用待遇を判断するには
生涯賃金カーブの比較を忘れてはいけません。
初任給というのは企業側にとって、
ある意味で「見せ金」のようなものなのです。
新卒採用では、どの企業も優秀な学生を競って採用したいわけですから、
初任給は同業他社を意識して高止まりで横並びになります。
しかし、入社後の生涯賃金カーブは企業体力によって差が生まれます。
従って初任給だけ高く設定して学生を釣り、入社後の賃金体系は変えずに、
現在よりも賃金カーブを低めに抑えてしまう企業も少なくないのです。
そういった企業にとって、初任給は、言葉は悪いですが
釣りでいう「撒き餌」「コマセ」のようなものといってもいいかもしれません。
就職した企業に短期間しか勤めないと分かっているのならともかく、
長く勤めるつもりなら初任給より生涯賃金カーブを重視することが、
就職後の雇用待遇を判断する上では重要なのです。
初任給が同額でも、35歳時点で会社間の賃金格差は最高月30万円に達する
というケースもありますので、初任給の高さだけに目がくらんで入社すると
将来の生活設計で雲泥の差が生まれる危険があるのです。
では、その生涯賃金カーブをどこで判断するかですが、
『就職四季報』に掲載されている平均賃金や、
中途採用向けの『転職四季報』に掲載されている
各年次ごとの最高・最低賃金を調査することで判断できると思います。
それらの掲載がないということは、
その企業が生涯賃金カーブを判断する際の
重要データである「25・30・35歳賃金」を開示していない
ということですから、
初任給を見せ金に使った小手先の人事・給与体系を採っている企業である
と判断してもいいかと思います。
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