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客室乗務員は長時間勤務の肉体労働でワーキングプアも


客室乗務員はスチュワーデス、フライトアテンダント、
キャビンアテンダント、キャビンクルー、フロアアテンダント
とも呼ばれる女性に人気の仕事です。
俗称ではスッチーとも呼ばれていますが、
一昔前までは人気テレビドラマなどの影響もあり
女性のなりたい仕事として、憧れの職業のひとつでした。
過去の日本において、客室乗務員が女性の憧れの職業として
高いステータスを保っていた理由は、当時の日本において
英会話能力のある人が社会の一部の階層に限られていたことや、
為替や航空運賃の関係で海外旅行自体が一般的でなかったこと
日本航空など大手航空会社の客室乗務員の採用基準に
家柄や容姿など本人の能力以外の要素が含まれていたことがあります。
しかし、バブル崩壊以降の急激な円高の影響もあり、
海外旅行自体が一般大衆に身近なものになっていったこと、
また英会話の習得が比較的容易になった環境が整ったこと、
海外旅行者の増加による大型機の大量導入によって
航空会社の客室乗務員数の採用人数が増加したことなどにより、
客室乗務員が他の職種に比べて特にステータスが高い
というわけでもなくなっています。
年齢が若く容姿端麗といった客室乗務員としての採用条件も
現在は中途採用では30歳代、経験者の再雇用では40歳代での
採用も行われるといったように変わって来ています。
客室乗務員の待遇面においても同様で、航空会社としても
航空会社間の厳しい価格競争にさらされていますので、
客室乗務員という航空会社にとって生産性の面でコスト高な職業は
真っ先にコスト削減の対象になります。
JALやANAなど大手旅行会社の客室乗務員は、90年代半ばから
航空会社のコスト削減の一環として契約社員への切り替えが進みました。
JALやANAなどの客室乗務員は、1年毎の有期雇用契約が大半で
契約社員としての客室乗務員勤務3年経過後に
ようやく正社員としての客室乗務員になれるケースが多いようです。
契約社員としての客室乗務員の間は時給1000円前後で、
年収200万円〜300万円は当たり前のようです。
これでは居酒屋の女子店員と変わりませんよね?
実際に英語圏の欧米諸国では客室乗務員フライトアテンダント
という職業は、レストランのウエイトレスと同格のステータス。
一般的にいって女性憧れの職業ではありません。
米国航空会社のフライトアテンダントの収入は、
年収200万円台が平均ということです。
わたしの聞いた話では、旅行の好きな米国の女子大生が、
客室乗務員なら仕事であちこちに行くことができるからと
客室乗務員フライトアテンダントへの就職希望を両親に話したところ、
そんな下層階級の仕事に就かせるために大学進学させたのではない!
と大反対されフライトアテンダントへの夢は叶わなかったそうです。
旅行はあくまでも稼いだお金でバカンスとして行くもの、
というのが欧米流の考えなのでしょう。
客室乗務員は職業としての条件面という客観的材料だけで判断しても、
長時間勤務の肉体労働であり、
飛行機事故という危険のリスクもあるので
報酬が低いのであれば魅力のある職業とはいえない面もあります。
年収200万円〜300万円といったらワーキングプアの一歩手前ですから。
たとえ契約社員から正社員になったとしても、
客室乗務員の平均年収は約650万円(34歳・勤続10年)。
仕事内容や将来性を考慮すれば、客室乗務員が憧れの職業という時代は
もはや過ぎ去ろうとしているのかもしれません。

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